自由が丘・自由日記 |
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ひさしぶりにすばらしいエッセイに出会った。 「おわらない夏」小澤 征良 (著) ボストン交響楽団の主任監督指揮者であった小沢征爾さん一家の タングルウッドの夏の滞在の思い出をつづったエッセイ。 あまりにも生き生きと全てが描写されていて、 タングルウッドの自然の美しさにうっとりしたり、 読みながらおかしくて思わず声をあげて笑ってしまったり、 切ない感情が押し寄せてきたり、ラストはなんと号泣までしてしまった。 エッセイで、ここまで感情移入できちゃうなんてすごい。 美しくて、輝いていて、懐かしくて、楽しくて! 幼いときの夏の思い出って、みんな誰しもたくさん持っていると思う。 こんなに感動してしまったのは、小沢さん一家を何度か 近くでお見かけしているせいもあるのかもしれない。 以前、よく通っていたカフェに彼らもよくきていた。 征良さんを初めて見かけたとき、なんて素敵な女性なんだろうと思った。 ほんとうにきれいなんだもの。内面からでてくる本当の美しさや明るさみたいなものを 私は彼女にすごく感じた。 奥様もすごく素敵な方だった。 このエッセイによく出てくる弟さんもご一緒だった。 小沢征爾さんは、本当に気さくな感じの方で そのカフェでワールドカップを大勢で観戦したりという嬉しいエピソードもあった。 なんか本当に素敵な家族なんだよね。 だから余計にこのエッセイが、じんと心に響いた。 小沢さんがタングルウッドにいる頃に、私も一度コンサートを見に行きたかったって すごく思った。 いつかNHKで最後のタングルウッドの公演を特集しているのを見た。 そういう記憶も入り交じって、とてもラストは泣けてしまったのかもしれない。 あー、いい本に出会った!
by nattsu358
| 2005-06-19 23:17
| ホン ノ ムシ
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