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自由が丘・自由日記


気の向くまま、ひとりごと。
by nattsu358
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魂のこと。


みなさんは、輪廻転生ってことばを知っていますか?
私はバリ島がきっかけで、このコトバの意味を知りました。

私が初めて、この世には常に正と負、光と闇の世界が
存在しているという話を聞いたのはバリ人の友人からでした。
バリの人たちは、バリヒンドゥーという独自の宗教を持ち、
目に見えない世界をいつも敬い意識しながら、今も生活しています。
彼らの純粋な心、価値観、スピリチュアルな文化に
ぐんぐん心が惹かれ、何度も何度も足を運ぶようになりました。
彼らのもっている過去現在未来にもっと触れたくて
艶やかなバリ舞踊を何年か学んだりもしました。

バリには今でも魔女ランダと神バロンが戦いつづけているという神話があります。
善と悪の力はいつもごぶごぶで、いまだに決着がつかないという言い伝え。
プラスとマイナス、どちらもあるからこそ、宇宙はバランスが保たれている。
この話には納得できました。

あるバリ人の友人のお宅へ遊びにいくチャンスがあり、
いろいろ写真を見せてもらいました。
そのなかに目を惹くものが何枚かありました。
よく見ると、みんなどの人もものすごく立派な正装をして、きちんとお化粧して、
お花がいっぱい飾ってあって、おみこしがあって。
説明を聞いて、お葬式だと聞き少し驚きました。なぜなら、華やかで
ガムランを奏でる人たちもいて、みんなも笑顔で、
まるでお祭りのようだったからです。

そのとき、友人が私の表情に気づき、こう付け足してくれました。

「バリではね、お葬式はお父さんを天に送るお祭りのようなもの。
だから、悲しくてもぜったい笑う約束なの。泣いてはならないの。
そして、お父さんはまた私たち家族のところに
転生することに決まっているの。だから、悲しくないの」 と。

私はショックでした。笑うお葬式があるんだ、と。
死に関する自分の概念がひとつ崩れたのです。
魂は永遠というコトバ、どこかで聞いたことがあったけれど、
まさにそれを本当に信じて、暮らしている人たちが南半球にいるんだという驚き。
私は純粋に感動しました。
あとから、お花で囲まれたおみこしは棺を海まで運ぶものだとわかりました。

もし「永遠」という頭では考えられないくらい永いスパンで
死というものを眺めたら、ほんとうにそれはしばしのお別れ、
いや、旅に出るという思いで天に送ることができるかもしれない。
そういう彼らの豊かな宗教観に、とても感動しました。
ぎらぎらと太陽が光るインド洋を前に、
わたしもかつてこの島で生きたことがあるのかもしれないとさえ思いました。

それから、私のスピリチュアルな内面の旅が始まりました。
今では、さまざまな体験を通して、輪廻はあるとしっかり信じています。
魂は永遠だと考えるようになったからです。
私自身も何度も生まれ変わっていると考えると本当に不思議だしおもしろい。

例えば、家族はたいていいつも同じグループで、同じ時期に
生まれ変わる傾向にあるようです。
例えば、母が以前は私の子供だったり、父が弟だったりと。
毎回、家族の魂は、現在とは反対の役割で産まれてくるといいます。
おもしろいですよね。そう考えると。
過去生についての理解は、後にワイス博士の著書がとても役に立ちました。
さまざまな生きることの意味、生まれたことの貴さを
彼の著書から多く学ぶことができました。

この世は、魂を磨く学校。
死は地球学校の卒業のようなものかもしれない。
きっとより良いところ、帰るべき場所なのかもしれない。
そう考えるようになってから、
バリ島の人たちが、その”卒業式”を盛大にやる意味が理解できました。

「地球学校、お疲れ様でした!!
いってらっしゃい!出会ってくれてありがとう。関わってくれてありがとう。
また必ず会おうよね!またほんとうによろしくね!!」

いつも誰かを見送るとき、そんな気持ちをもつようになりました。
もちろん溢れ出す感情はあるけれど。

そう、きっと必ずまたどこかで会える。
そう思いながら、今はもう卒業してランクアップした彼らと
過ごしたかけがえのない時を胸に生きています。

今夜はワケあって、どうしてもこんな話を書きたくなってしまいました。
おやすみなさい。
by nattsu358 | 2004-10-11 02:08 | 今日のできごと
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